出演者
濱瀬元彦 (はませ・もとひこ)
■1952年~。慶応義塾大学中退。1976年よりアコースティックおよびエレクトリック・ベース奏者として土岐英史、鈴木勲、益田幹夫、秋山一将、清水靖晃、ジョージ大塚らのジャズ・グループで活躍。多数の録音参加作品を残す。演奏家としてはフレットレス・ベースの新しいスタイルを確立した。1982年に実験的音楽ユニット「ラーゲル」を結成し、1985年まで音楽の新しいフォーマットを摸索し続けた。その後、ソロ活動を開始し、5つのソロアルバムを発表している。音楽理論の面でも『ベースライン・ブック』(1987)でベースラインに関する理論、『ブルー・ノートと調性』(1992)で即興演奏、作曲のための全く新しい調性理論、『読譜と運指の本(理論編・実技編)』(1996)(以上全音楽譜)で読譜のメカニズムを解析し、弦楽器の読譜・運指に関する新しい理論を提出。2013年12月、チャーリー・パーカーのアドリブ生成システムを解き明かす『チャーリー・パーカーの技法(』岩波書店)を上梓。■
菊地成孔 (きくち・なるよし)
■音楽家/文筆家/音楽講師。ジャズメンとして活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、ジャンル横断的な音楽/著述活動を旺盛に展開し、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、選曲家、批評家、ファッションブランドとのコラボレーター、映画/テレビの音楽監督、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。「一個人にその全仕事をフォローするのは不可能」と言われる程の驚異的な多作家でありながら、総ての仕事に一貫する高い実験性と大衆性、独特のエロティシズムと異形のインテリジェンスによって性別、年齢、国籍を越えた高い支持を集めつづけている、現代の東京を代表するディレッタント。昨年、世界で初めて10年間分の全仕事をUSBメモリに収録した、音楽家としての全集『闘争エチカ』を発表。主著はエッセイ集『スペインの宇宙食』(小学館)マイルス・デイヴィスの研究書『M/D~マイルス・デューイ・デイヴィス3世研究(河出新書/大谷能生と共著)』等。最新アルバムは菊地成孔DCPRG『ALTERWARINTOKYO』(impulse!)■