濱瀬元彦 著 「チャーリー・パーカーの技法――インプロヴィゼーションの構造分析」


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出版社: 岩波書店 (2013/12/14)
価格: 5775円
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内容:パーカーの膨大な数のアドリブを徹底採譜し、20年の考察を経て析出されたその技法。パーカーが残した言葉“Relative Major"“flatted fifths"とは何だったのか。コードの連なりを縦横に駆け巡る圧倒的な即興演奏を繰り広げたパーカーの音楽を分節化し、革新性を理論的に解き明かす。 モダン・ジャズの核心を衝く音楽言語の構造分析。
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フレーズ採集/分類ではない、生成システムとしての〈語法〉についての徹底的な追求。ジャズのインプロヴィゼーションがどの程度まで言語たり得るのか? という問いにまで及ぶ可能性を孕んだ前人未到のジャズ研究書。
──菊地成孔

フロイトのように濱瀬は“聴く”。あくなき分節化の欲望のもとで。ラカンのように濱瀬は“記述”する。モダンジャズの無意識を解明せんとして。そう、かくしてビ・バップは“再発見”されたのだ。濱瀬元彦の耳によって。
──斎藤 環